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【トークレポート】2012/12/20 唐亜明さん×小谷監督

2012年12月27日

★2012年12月20日(木)
19:00の回上映後、ゲスト:唐亜明さん(編集者) ×小谷忠典監督
佐野洋子さんとは「北京」生まれの同郷ということでも親交を深め、20年以上のお付き合いで、作家と編集者という枠を越え親しかった唐亜明さんにお話しをお伺いしました。



映画を観てくださったご感想を「佐野さんがそのまま目の前にいるような気がして。いつも聞いていた声そのものでした」と唐さん。

 

北京で生まれ約6年間育ち、戦後に帰国してから一度も北京に戻っていなかった佐野さん。1999年に中国で行われたイベントのため、佐野さんが55年ぶりに北京に戻った際、ご一緒されたのが唐さんだったということで当時のエピソードをお話くださいました。
市内にはまだ古い建物が残っており、その町並みを見て、佐野さんは大声で泣きだし、そして幼い頃の思い出を話をしてくれたそうです。
それから、かすかに覚えている住所や記憶を頼りに生家を探したというお二人。生家は壊されてなくなってしまっていたそうですが、佐野さんは「ここが全部私の家だった」とその土地すべてを包むように手を広げたということでした。

 

「日本人は、ストレートに言わない湾曲表現を好むけれど、佐野さんは真っ直ぐに表現する人、日本人離れしていて中国の人に似ている。私と親しくしてくれたのは、お互いハッキリしてとっつきやすかったからかもしれません。」と唐さん。
「中国文学には、オーバーする美学がある。“100万回”という大きな数字も、中国の広い大地やその土地の人々の影響があるのでは無いでしょうか。小さい頃に住んでいた環境、育った大地でその人らしさは形成されると思うから、北京での数年が作家人生に与えた影響は大きかったと思います。本人は気にしていないでしょうけど、それが魅力のひとつにもなっていると思います」とお話くださいました。

 

“100万回”の数字に込められた想いを紐解くような貴重なお話、本当にありがとうございました!